収納親王飾り 七代目当主監製

華やかな配色の装いに身を包んだ御雛様が、鏡面仕上げとも言われる上質な黒塗りと金箔を基調とした舞台に映え、ひと際目を惹きます。
桐竹鳳凰紋の黄櫨染正絹衣裳の御殿様、そして正絹ならではの鮮やかな緑色が特徴的な菱華紋の御姫様は、まさに古典の美しさを表現した逸品です。屏風に描かれた長寿の象徴とされる老松図の艶やかな緑箔の駿河蒔絵は御雛様と見事に調和し、約53㎝の収納式飾台の幕板に対称的に配された老松の図と共に絢爛豪華な仕上がりとなっています。老松の幹に描かれた金の盛上げ加工は、一品一品が職人による筆作業の最終仕上げ。力強い松の生命力を表現した他には無い価値ある収納親王飾りです。